「ゴキブリが一匹いたら100匹いる」とよく言われますが、実際にはもっといるかもしれません。
その理由は、ゴキブリの驚異的な繁殖力と巧妙に隠れる生態にあります。
この記事では、具体的な産卵回数や繁殖速度からこの言い伝えを考察していきます。
繁殖力の強さからの考察
クロゴキブリの場合、産卵回数は約10回で、1回の産卵で10~20個の卵を産みます。チャバネゴキブリの場合、より多くの産卵があり、1回の産卵で20~40個の卵が含まれます。
ゴキブリの種類 | 1回の産卵 | 産卵回数 |
クロゴキブリ | 約10~20個 | 約15~20回 |
チャバネゴキブリ | 約20~40個 | 約3~10回 |
1匹のメスが一生に産む幼虫の数を計算すると、クロゴキブリでは最大で約400匹、チャバネゴキブリでも最大で約400匹の幼虫が生まれる可能性があります。
しかもこれらの幼虫が成長すると、短期間で次の世代が再び繁殖を開始します。このように数世代にわたってゴキブリが増殖すると、1匹の目撃から数百匹、場合によってはそれ以上の個体が潜んでいる可能性が十分にあります。
ゴキブリの隠れた生態
ゴキブリは暗くて狭い場所に隠れる習性があるため、日常生活で目にするのはわずか1匹かもしれませんが、その背後には多くのゴキブリが存在することがよくあります。
特に夜行性で、夜間に活発に活動するため、昼間に1匹だけを目撃することが全体の個体数を反映していないことが多いです。
時間経過による個体数の増加
1匹のメスが産卵を繰り返し、幼虫が成虫になるまでのサイクルは短いため、見かけた1匹が単独でない可能性が高いです。
例えば、1匹のチャバネゴキブリのメスが数週間内に産む数十個の卵がすべて孵化し、その後、次の世代が急速に増殖すると、理論的には100匹以上の個体が隠れている可能性も十分にあります。
よって、ゴキブリが1匹いたら100匹いるは、ある意味で嘘になります。実際、もっといる可能性が高いと考えられるからです。
1匹いたら100匹いないパターンもある
実際に我が家で起きた出来事
今まで家の中でゴキブリを見たことがなかったのですが、ある日、偶然にも1匹のゴキブリが出ました。すぐにゴキジェットで駆除したのですが、その時は「1匹いたら100匹いるのでは?」と心配しました。※ゴキジェットを持っていた理由は、蚊などの虫を駆除するのに役に立ってたからです。
しかし、その後、家の中でゴキブリを1匹も見かけることはありませんでした。
1匹いたら100匹いない理由
ゴキブリが1匹いるからといって、必ずしも100匹が隠れているとは限りません。そのゴキブリがたまたまその日に外から入ってきた場合や、まだ卵を産んでいない場合は、他にゴキブリがいる可能性は低いです。また、すぐに駆除すれば、繁殖する前に終息させることができます。
この記事の内容と反対の視点ですが、こういったパターンから見ても、1匹いたら100匹いるというのは、必ずしもそうとは言えないということになりますね。
結論
「1匹いたら100匹いる」という表現は必ずしもすべての場合に当てはまるわけではありませんが、ゴキブリの驚異的な繁殖力と見えない部分に潜む習性を考慮すると、大きく外れているわけではありません。
特に、ゴキブリが成虫として活動している場合は、すでに多数の個体が存在している可能性が高いです。
したがって、繁殖特性を踏まえると、この言い伝えはある意味で嘘となり、もっといると考えられます。
最後に、手っ取り早くゴキブリを全滅させるには、アース製薬のブラックキャップゴキブリ駆除剤(毒餌)が早いと思います。